院長ブログ

2015年11月アーカイブ

"歩く"ということ

こんにちは。

今日は"歩く"ということについて。

先日、診察している時に運動が嫌いな患者さまから「みなさん、どうしてあれだけ一生懸命歩けるのか?」という言葉を聞きました。
生活習慣病の患者さまが多いため、私も診察では運動の話をよくします。
「運動していますか?」「歩いていますか?」などと訪ねます。
よくかえってくる答えは、「6000歩あるきました」「10000歩以上あるいています」といった数字での答えです。当たり前です。
では、次に「楽しく歩いていますか?」「今の季節はどのようなお花が咲いていますか?」と質問するとあまり返事がありません。ちょっと残念です。
もちろん、運動を継続してどれだけ歩いたのか達成感も大事であると思いますが、あまりにも数字を意識し過ぎているのではないでしょうか。このような方々は"歩く"ことが目的となっているのだと思います。
これは、患者さまだけの原因ではなく医療従事者の運動を勧める説明にも原因があると思います。

"歩く"ことは運動ということ以外にも、リラクゼーションという役割もあります。
"歩く"時、あなたは"歩く"ことを楽しんでいますか?
さあ、季節の花を見ながら四季を感じて、風の音や葉のざわめき、鳥のさえずりなどを効きながら、楽しく歩きましょう!


私自身、健康維持の目的やストレス解消などでランニングを行っています。車と違い興味のあるものが目に飛び込んでくる(キョロキョロよそ見ができるので)と走るのを止めて観察します。
ある時は子供と散歩しています。そうすると好奇心旺盛な子供は大人の目線・感覚では見過ごしてしまう面白い発見をして質問してきます。質問に対して答えたり観察していると、その場で数十分費やすこともあります。

"歩く"という運動を行っている方もまだ行っていない方も、少し"歩く"ということを見つめ直してみてはどうでしょう。
そして、新しい"歩く"という運動に、一歩踏み出しましょう。
ゆっくり、楽しく、運動しましょう。

おしまい


 今日はHPの診療案内より、ちょっとだけ詳しく心臓リハビリテーションのお話し。

近年、心臓病(狭心症、急性心筋梗塞、心不全、弁膜症など)や大血管疾患(動脈瘤、動脈解離、閉塞性動脈硬化症など)に対する診断と治療は目覚ましい進歩を遂げています。
それに伴い心臓リハビリテーションについての考え方もどんどん変わりました。
今までの心臓リハビリテーションは長期臥床や安静からの回復を目的とする運動療法が考えられてきました。
しかし、最近の心臓リハビリテーションは単に運動療法だけにとどまりません。
専門的な運動療法の他に、患者様やその家族へ
①病気や予防等の教育
②食事療法の指導
③禁煙指導
④ストレス管理やカウンセリング
など多職種が関わる考え方に変わってきています。
すなわち、これらをまとめて包括的心臓リハビリテーションと呼びます。
心臓病や大血管疾患の患者様に対して、医師による治療だけではなく多職種が関わることで患者様の運動耐容能の向上、生活の質の向上などが認められ、とても良い効果をもたらすことが認められています。

心臓病(狭心症、急性心筋梗塞、心不全、心臓手術後)や血管疾患(閉塞性動脈硬化症)の患者様で包括的心臓リハビリテーションに興味のある方は、いつでもご相談下さい。

ホント、心臓リハビリテーションは良い治療なんですよ!

次は心臓リハビリテーションを開始するには欠かせない検査:CPX(心肺運動負荷試験)を説明する予定です。
お楽しみに!

おしまい


こだわった診療時間

こんばんは。

今回はもう一つ、当クリニックの診療時間について書きます。

急を要する病気(急な受診)でも、慢性的な病気(定期的な受診)でも、心臓リハビリテーションでも・・・。働いている方々の仕事に支障が出ないように、そして通院が途中で中断されないような診療時間としています。
受診のために仕事を休まなくてもいいような診療時間にこだわりました。
①朝の仕事前(朝8時から診察
②お昼休み(昼13時まで診察
③夕方の仕事後(夜19時まで診察:月・水・金のみ)・・・。

病院勤務医の時は、わざわざ仕事を休まれて受診されている患者様を多く診ていました。
受診の度に有給休暇を使っていたようです。
医療機関受診のためだけに有給休暇を使うなんてもったいないですよね。

日常生活に受診を組み込むことで、無理なく、仕事を休まず、通院が出来るようにスタッフ一同、お手伝いしたいと思っています。


ただ、この診療時間は私一人で出来るものではありません。
全てのスタッフに感謝しています。


おしまい



こんばんは。
今回は、当クリニックの検査機器についてのお話しです。

おそらく年末頃からインフルエンザが流行り始めます。
インフルエンザの診断には、鼻の奥の粘膜を専用の綿棒でかぎ取る必要があります。
痛みや不快感を伴う検査なので1回で診断してあげたいのですが、通常の検査では発熱を認め数時間で受診されても身体の中でインフルエンザウイルスが増殖しておらず、インフルエンザに感染していても検査結果が陰性となることがあります。
そのような患者様には12時間以上あけてからの再検査をお勧めしています。

当クリニックの立地状況からして周辺には働いている方々が多いため、頻回の検査を省いて一度で診断したいと思いミズホメディーの感染症迅速診断システム:クイックチェイサーImmuno Readerを導入しています。

インフルエンザウイルスの増殖速度は非常に速くて1個のウイルスが24時間後には100万個以上になります。
そのため、薬(抗インフルエンザウイルス薬)を出来るだけ早く(発症後48時間以内)開始することが大切です。

当クリニックが導入した感染症迅速診断システム:クイックチェイサーImmuno Readerは、高感度検出技術により今までの検査よりも発症早期(製造販売会社での実験では発熱してから4時間ごろ)から診断が可能です。

このシステムの
良い所:
①発熱して4~5時間でも陽性と判断できる(通常の検査では12時間ほど必要)。
②2度、3度と繰り返す検査が必要なくなる(患者様の負担が減る)。

残念な所:
①発熱後3時間以内では診断が難しい(再検査をお願いすることもある)。
②システムが一台しかないので、このシステムで検査しなければならない患者様が沢山受診された際にはお待ちいただく必要があります(検査時間に1回15分ほど必要です)。

インフルエンザの検査は鼻の奥をグリグリするので、出来るだけ一度で終わらせてあげたいです。



おしまい

少し前からよく耳にすることがあると思います。
いろいろなところで言われ始めました・・・サルコペニア。
サルコペニアは加齢性筋肉減少症と言います。
どういう状態かと言いますと、加齢(40歳頃から)により筋肉量が減少して機能も衰えていくことです。
体を支える筋肉は運動による刺激と食事から得られる栄養によって作られて維持されます。
筋肉の状態は握力と歩く速度で確認できます。
対象:高齢者(各国で定義する60歳または65歳以上の高齢者)
握力:男性26kg、女性18kg
歩行速度:男女1秒あたり0.8m
握力もしくは歩行速度が上記数値より低下を認めた場合、次に筋肉量を測定して減少していれば・・・・あなたもサルコペニアです。
筋肉量の減少や筋力の低下は思うように体を動かしにくく転びやすくなり日常生活にも影響します。
特に高齢者では、活動量が低下→食欲低下→食事摂取量低下→栄養不足→筋肉量低下という悪循環に陥ります。
実はこの悪循環は心臓病や血管疾患の方にも当てはまります。
心臓病(狭心症、心筋梗塞、心不全、心臓手術後)を起こしますと、心臓が悪いから運動してはいけない?運動したいけど、心臓が悪いのでどの程度の運動までしていいのか分からない?運動をして心臓病の再発が怖い?・・・などの理由で、活動量が低下→食欲低下→食事摂取量低下→栄養不足→筋肉量低下→心臓へ負担増加→心臓病再発。さらに精神疾患(うつ病等)合併することもあります。

また、サルコペニア肥満という言葉もあります。
筋肉量が減り脂肪量が増える場合をいい、体格や体重はそれほど変化をしませんから気づきにくいです。
実際は、内臓脂肪が増えて生活習慣病の危険性が高まり、ズルズル悪化していきますと心臓病(狭心症、心筋梗塞)脳卒中(脳梗塞、脳出血)を起こします。

年をとっても自分の足で歩いて健康寿命が伸ばせるように、日頃からバランスの良い食事をとって、筋肉量や筋力を維持する運動習慣(有酸素運動(ウォーキングなど)+レジスタンス運動(筋肉に負荷をかける動作)が効果的です)を身につけることが大切です。

いろいろ考えると、心臓リハビリテーションの概念は心臓病の方にはもちろん、心臓病以外の病気にも安全でとても有効な運動療法であることが分かります。
レジスタンス運動はもちろん、心肺運動負荷試験で得られた情報をもとに、最も効果が期待でき、かつ危険性の少ない個々に合った運動強度を設定して有酸素運動をしていただきます。
興味のある方は、いつでもご相談下さい。
心臓リハビリテーションで高知県を元気にしたい!と思っているスタッフが待っています。

今日は長くなりました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

おしまい
こんにちは。

今日は心臓疾患とちょっと違うのですが、脳卒中のお話し。
専門ではないので固いお話は抜きです。
予防のお話です。

公益社団法人日本脳卒中協会から、脳卒中を予防するための注意点を川柳調にまとめられた十か条が作成されています。
この十か条をもとに、自分の体調や生活習慣病を見直してください。
書き出してみます。
1:手始めに 高血圧から 治しましょう。
2:糖尿病 放っておいたら 悔い残る。
3:不整脈 見つかり次第 すぐ受診。
4:予防には タバコを止める 意志を持て。
5:アルコール 控えめは薬 過ぎれば毒。
6:高すぎる コレステロールも 見逃すな。
7:お食事の 塩分・脂肪 控えめに。
8:体力に あった運動 続けよう
9:万病の 引き金になる 太り過ぎ
10:脳卒中 起きたらすぐに 病院へ。
番外:お薬は 勝手に止めずに 相談を。

こう見ると、生活習慣病のコントロール(薬物療法、運動療法、食事療法)がとても重要であることが分かります。
当クリニックでは生活習慣病について包括的な治療・アドバイスを行っております。
十か条にあてはまる病気や習慣がある方、1人で悩まずにいつでも相談に来てください。
しっかり予防して、病気があっても生き生きと過ごせるようにお手伝いさせていただきます。

おしまい。